このページは、「シトルリンとアルギニンを比較してどのような効果に違いがあるのか?」について、わかりやすく解説していきますので、参考にしてもらうためにお伝えしていきます。
シトルリンといえば、男性向けの精力剤や精力増強、女性向けのダイエットや美容などのサプリメントに多く含まれている成分になります。
シトルリンとアルギニンは、同じアミノ酸なので、よく比較される成分になります。
シトルリンとアルギニンのどちらを摂取しても同じだという意見がありますが、実は2つには違いがあります。
シトルリンとアルギニンとでは、どちらが効果的なのでしょうか?
では、これらの疑問を含めて「シトルリンとアルギニンを比較してどのような効果に違いがあるのか?」について詳しく解説していきます。
1.シトルリンとアルギニンを比較してどのような効果に違いがあるのか?
シトルリンとアルギニンは同じアミノ酸になります。
しかし、シトルリンは体を構成するアミノ酸ではありません。
シトルリンは、そのままでは体では使えないので、体に入ると構造を変えてアルギニンとなって、取り込まれます。
アルギニンは、体の細胞を作る材料になったり、精子の材料になったりと色々使われて、残ったアルギニンは尿素回路(オルニチンサイクル)の中で、またシトルリンに変わります。
こうしてシトルリンとアルギニンはグルグルと回ります。
では、アルギニンを摂取すればシトルリンを摂取する必要はないのでは?という疑問を持たれる方がいると思います。
しかし、シトルリンを摂取したほうが効果は期待できます。
シトルリンとアルギニンの3つの違いを解説していきます。
(1)健康効果ならアルギニン
(2)吸収率ならシトルリン
(3)体外に排出できるのはシトルリン
(1)健康効果ならアルギニン
アルギニンは、体の様々な部分を構成する必須アミノ酸になります。
アルギニンの方が、シトルリンよりも成分的には重要になります。
(2)吸収率ならシトルリン
アルギニンは、吸収率が悪いので、シトルリンを摂取した方が、アルギニンに変換した後の体への吸収が良いのです。
(3)体外に排出できるのはシトルリン
アルギニンを過剰摂取した場合は、アルギニンのままでは体外に排出することができないので、排出できる形として、シトルリンに変わります。
アルギニンは、再びシトルリンに変わることで、体外に尿に混ざって排出されます。
2.シトルリンとアルギニンはどちらが効果的なのか?
シトルリンもアルギニンも同じ尿素回路(オルニチンサイクル)を回っているなら、「結局どちらを摂取しても同じではないか?」という疑問が出てきます。
最も効果的な摂取方法は、シトルリンとアルギニンのどちらも半分ずつ摂取することがベストです。
しかし、摂取する目的によって、シトリンとアルギニンの飲み分けることもできます。
例えば、下半身の血行促進し、勃起力を改善するためには、シトルリンの方が良いでしょう。
シトルリンは、アルギニンよりも血管膨張力が強く、血液をスムーズに流す作用があります。
しかし、シトルリンだけでは、直接の体を作る材料とはなりません。
一方、アルギニンは、精子や筋肉、骨、髪などあらゆる体を作る直接の材料になります。
つまり、シトルリンはそのままでは体の材料にならないので、やはりアルギニンと同時に摂取することがベストという答えになります。
3.シトルリンとアルギニンの相乗効果が狙う!
成分的には、アルギニンの方が良いのですが、吸収率を考えるとシトルリンの方が良いのです。
このことから、最も効率的なのは、シトルリンとアルギニンを一緒に摂取することです。
シトルリン配合のサプリメントは価格が高めなので、シトルリン単体だけだと、コストがかかりデメリットがあります。
一方、アルギニン単体だと、40%程度しか体に使われず、残った分はシトルリンとなって、体外に排出されてしまいます。
このように、シトルリンとアルギニンは、結局同じものなのですが、それぞれ使われ方が異なるので、やはり両方配合されているサプリメントを選ぶと効率的といえます。
男性向けの精力系サプリメントには、シトルリンとアルギニンの両方が配合されているものが多いのは、相乗効果で効率良く摂取することができます。
これからアミノ酸サプリメントを摂取し始める方は、シトルリンとアルギニンの両方が配合されているサプリメントを選ぶと良いでしょう。
4.シトルリンとアルギニンを同時に摂取するリスクはあるのか?
シトルリンとアルギニンは、同時に摂取した方が相乗効果で効率的です。
では、シトルリンとアルギニンを一緒に摂取しても、副作用やリスクはあるのでしょうか?
一般的に、シトルリンの目安摂取量は、1日800mg程度になります。
1日の上限摂取量が決められていませんが、シトルリンを摂取すればするほど、効果的ということではありません。
シトルリンは、基本的に副作用がないので、多めに摂取しても問題はありませんが、摂取しすぎると、尿に流されて無駄になってしまいます。
アルギニンの目安摂取量は、1日3000mg〜5000mg程度になります。
アルギニンは、天然のアミノ酸になるので、私たちの体内でも日々産生されている安全性の高い成分になります。
アルギニンは、普段の食事から摂取していれば、副作用の心配はありません。
一般的に食事から1日の目安摂取量を摂取するのは困難になるので、サプリメントから摂取する人が少なくありません。
アルギニンは、効果を実感しやすく、さらなる実感を求めるあまり、つい多めに摂取してしまうと、過剰摂取となる場合があるので注意が必要になります。
シトルリンとアルギニンの同時摂取による相乗効果による副作用の報告はありませんので、心配はいりません。
ただし、サプリメントの摂取量を超えて摂取することは、過剰摂取になりますので、体の負担になります。
特に、アルギニンを過剰摂取すると「頭痛」「眠気」「下痢」「吐き気」などの副作用の症状があらわれます。
シトルリンは、過剰摂取しても体外に尿として排出されて無駄になってしまいます。
どんなサプリメントも摂取すればするほど、早く効果が発揮されるわけではありませんので、摂取量を守って摂取しましょう。
5.安全規格を取得しているサプリメントを選び方
毎日サプリメントを摂取し続けるためにも、安全性がしっかり守られているサプリメントを選ぶことが大切になります。
衛生管理や安全管理がしっかりしていない会社のサプリメントを摂取したくありませんよね。
安全のお墨付きがあるサプリメントを確認するには、3つの安全基準があります。
(1)有機JAS認証
(2)GMP基準
(3)HACCP(ハサップ)
(1)有機JAS認証
有機JASマークは、農薬や化学肥料などの化学物質を使用していないので、自然界の力で生産された食品にのみ付けられます。
有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認定機関が検査して、認定された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。
(2)GMP基準
医薬品の製造には、適正・製造規範の略で「GMP(Good Manufacturing Practice)」という制度があります。
原材料の受け入れ・製造・出荷のすべての家庭において、製品が「安全」で「一定の品質」が保たれるようにするための製造工程管理基準のことになります。
(3)HACCP(ハサップ)
HACCPとは、食品の中に潜む危害要因を科学的に分析し、危害要因が除去、あるいは安全な範囲まで低減できる工程を常時管理して記録することになります。
継続的に安全確認をおこなう安全管理手法で極めて高い安全性を確保している証になります。
6.「シトルリンとアルギニンを比較してどのような効果に違いがあるのか?」まとめ
「シトルリンとアルギニンを比較してどのような効果に違いがあるのか?」について解説してきました。
最後におさらいとして、「シトルリンとアルギニンを比較してどのような効果に違いがあるのか?」に要点をまとめてみます。
(1)健康効果ならアルギニン
(2)吸収率ならシトルリン
(3)体外に排出できるのはシトルリン
■最も効果的な摂取方法は、シトルリンとアルギニンのどちらも半分ずつ摂取することがベスト!
■シトルリンとアルギニンの相乗効果が狙う!
■シトルリンとアルギニンを同時に摂取するリスクは過剰摂取しない限りない!
■安全規格を取得しているサプリメントを選び方
【3つの安全基準】
(1)有機JAS認証
(2)GMP基準
(3)HACCP(ハサップ)
>>>さらに、詳しくはコチラ「シトルリンがどんな効果・効能をもたらすのか?副作用はあるのか?」
>>>さらに、詳しくはコチラ「アルギニンがどんな効果・効能をもたらすのか?副作用はあるのか?」
最後までお読みいただきありがとうございました!
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