このページは、「肌荒れの9つ原因と症状」をしっかりと知ってもらうことで、治す方法や予防・改善策にお役立ちできるようにお伝えしていきます。
【出やすい症状】頰(ほお)・顎(アゴ)のニキビや吹き出物
【出やすい症状】(胃腸の不調)頰・おでこ・口周りのニキビや吹き出物
(肝臓の不調)かゆみ、赤み
【出やすい症状】赤み、腫れ、ヒリつく痛み
【出やすい症状】乾燥、ニキビ、毛穴の詰まり、ハリの低下、シミ
【出やすい症状】炎症、しわ
【出やすい症状】かゆみ、湿疹(しっしん)、赤み
【出やすい症状】乾燥、赤み、湿疹、ヒリつき
【出やすい症状】ニキビ、乾燥、湿疹
【出やすい症状】毛穴の詰まり、ヒリつき、ゴワつき
1.ホルモンバランスの乱れ
女性の体は、皮脂分泌を抑えて肌のバリア機能を高める「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と皮脂を分泌させる「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という二つの女性ホルモンによって、コントロールされています。
これらのホルモンは、一定のサイクルで分泌量を変えながら、生理周期をつくったり、妊娠・出産を可能にしたり、体や心の状態にも影響を及ぼします。
特に、生理前になると「肌荒れが気になる」と悩む女性を多く耳にします。
あなた自身、もしくは友達や周囲の方でもいらしゃいませんか?
生理前に肌荒れを起こしてしまう理由は、「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌が増えることで、皮脂の分泌が増えてしまうことが、肌のバリア機能が低下してしまうからです。
生理後から肌の調子が戻り良くなりますが、次の生理前になると、またホルモンバランスの乱れが起こり、肌の状態を不安定にします。
ホルモンバランスの乱れが引き起こす肌荒れには、生理だけでなく、過剰なダイエットや睡眠不足、更年期の影響でもなります。
関連して、「プロゲステロン(黄体ホルモン)」には、体を妊娠状態に保とうとする働きもあります。
母体や受精卵を守るために、水分や脂肪を多く蓄える必要があるので、太りやすくなったり、むくみが出やすくなるのは、「プロゲステロン(黄体ホルモン)」によるものです。
また、便秘になりやすいのも生理の時期になります。
理由としては、子宮の近くにある腸の働きを鈍らせて、子宮を守ろうとしたり、水分補給するために腸からも水分を吸収してしまうので、便が固くなり、便秘がちになります。
2.内臓の疲れや異常
昨晩、食べ過ぎやお酒の飲み過ぎの次の日に、肌荒れを感じたりしたことはありませんか?
肌荒れの原因が、内臓の疲れや異常から起きている可能性があります。
胃腸や肝臓が疲れたり異常が起きていると、肌に不調が現れます。
胃腸のは、消化や吸収機能が低下するので栄養がうまく吸収できずに、肌も栄養不足になります。
腸内環境が悪くなることで便秘になり、悪玉菌が増えていくので、肌荒れになります。
肝臓の場合は、不調であっても症状が現れにくい臓器になりますが、代謝・解毒・胆汁の生成と分泌の3つの役割を担っているので、様々な肌トラブルを引き起こします。
肝臓で解毒されなかった有害物質が、血液とともに全身に運ばれてしまったり、代謝が悪いため肌にまで栄養素がいきわたらなくなります。
肌荒れが治らなく、繰り返す場合は、内臓の病気を疑って、すぐに医療機関で診察をしてもらいましょう。
肝臓の不調:かゆみ、赤み
3.紫外線
紫外線は、肌ダメージの最大の外的原因になります。
肌は紫外線を浴びると細胞の遺伝子やコラーゲンが破壊されて、肌ダメージを加速させます。
日焼けで炎症状態になるだけでなく、肌機能の正常な働きを妨げる活性酸素を発生させます。
紫外線を浴びると、皮膚の免疫反応で大切な役割を持つランゲルハンス細胞がダメージを受けます。
ランゲルハンス細胞は、表皮の中でネットワークを形成しており、侵入してきた化学物質や病原体、または皮膚で発生したガン細胞を異物として認識します。
その後、リンパ節へ流れていき、そこでリンパ球に異物であることを知らせた結果、異物に対する特異的な免疫反応が起きることで、異物を排除します。
ランゲルハンス細胞は、紫外線の影響を非常に受けやすく、ランゲルハンス細胞の数が、著しく減少してしまうことで、働きも異常を示します。
すると、皮膚の中にガン細胞が発生しても、取り除く免疫反応が正常に働かないので、ガン細胞はどんどん増殖してしまいます。
ランゲルハンス細胞の免疫力が低下したままにしておくと、細菌やウイルスなどの病原体の侵入もキャッチできなくなります。
夏のプールや海水浴で、全身に紫外線を浴びてしまうと、全身の免疫システムにも影響を及ぼし、体がスムーズな防御機能を整えられなくなります
紫外線を浴びることが、免疫力の低下により、感染症に対する抵抗力を弱くしてしまうので、夏の日焼けは特に気をつけましょう。
初めから私たちの体には、紫外線からのダメージを修復する力が備わっています。
しかし、加齢とともに修復する力も低下していきます。
日常で浴びている紫外線も蓄積されて、健康的な肌をつくる力が次第になくなります。
結果として、肌荒れや様々な肌トラブルを引き起こしてしまいます。
ひどい日焼けは皮膚炎になり、長期的に日焼け対策をしないままでいると皮膚ガンにつながってしまうこともあります。
日頃から日陰や室内にいるときも、短時間でも外出するときも、紫外線に油断せずに、ダメージが肌に蓄積されないように紫外線ケア対策は一年を通して欠かせません。
4.生活習慣の乱れ
睡眠不足が続いたり、食事の回数や時間が日によって異なったり、食事内容も栄養バランスを考えていなかったり、偏った食事をしていることが生活習慣の乱れを起こし、すぐに肌荒れにつながります。
●睡眠不足が自律神経の乱れを引き起こす!
睡眠時間の不足が続くことで、自律神経の乱れから肌荒れを引き起こす可能性があります。
自律神経には、身体を緊張させて活動モードにする「交感神経」と身体をリラックスさせて休息モードにする「副交感神経」の2種類があります。
昼間は、「交感神経」が優位になることで、アクティブに活動ができます。
夜は、「副交感神経」が優位になることで、ぐっすり眠れて休息することができます。
健康的な生活には、「交感神経」と「副交感神経」がバランス良く働いていることが大切になります。
ところが、睡眠不足が続いていると、夜になっても「交感神経」が優位なままなので、寝ているときも緊張した状態が続いています。
夜も「交感神経」の働きが続いていると、毛細血管が収縮してしまうので、血流もとどこおりがちになります。
本来、血流に乗って届けられるはずの栄養素が、肌までいきわたらなくなります。
また、血流に乗って回収されるはずの老廃物も回収されないまま身体に残ってしまいます。
寝不足でよく耳にする症状で、「目の下のくま」や「肌荒れ」、「ニキビ」、「吹き出物」は、睡眠不足による自律神経の乱れが、血行を悪くしている証拠となります。
関連して、「交感神経」が優位になったままの生活が続くことで、女性であっても男性ホルモンの分泌が増える傾向があります。
男性ホルモンが増えることで、積極性や行動力がアップするという良い一面があります。
しかし、その反面では、皮脂の分泌を促進したり、角層を厚くする作用もあるので、皮脂が毛穴に詰まりがちになり、ニキビや吹き出物の肌トラブルを起きやすくなります。
●食生活の乱れが肌トラブルを招く!
毎日、食事する時間を決めずに好きな時間に「塩分」や「糖分」、「油分」の多い食事ばかりを摂っていると、皮脂分泌が増加します。
「栄養不足の偏った食事」だけでなく「食事をしっかり摂っているつもり」でも特定の栄養素が不足していると「フェリチン鉄不足」や「ビタミン不足」、「ミネラル不足」になってしまい健康的な肌を保つことができなくなります。
また、タバコを吸うと体内に活性酸素が増加してしまうので、活性酸素を取り除こうとして、ビタミンEが大量に消費されます。
ビタミンEの減少は、肌にダメージを与え、毛穴を詰まらせニキビができやすくなります。
さらに、タバコの吸い続けることで、ニキビ跡も消えにくくなっていきます。
・フェリチン鉄不足
女性の半数がフェリチン不足と言われています。
フェリチンとは、貯蔵鉄のことです。
へモグロビン値によるもので、通常の貧血検査では、不足しているかの発見ができません。
貧血の症状がない場合でも、フェリチン(貯蔵鉄)が不足していることもあります。
フェリチン(貯蔵鉄)の不足は、「肌荒れ」、「うつ」、「睡眠障害」、「疲労感」の症状が現れます。
・ミネラル不足
肌に必要なミネラルは、「亜鉛」、「マンガン」、「マグネシウム」、「銅」、「イオウ」、「ヨウ素」になります。
これらのミネラルが不足すると、コラーゲンの生成が少なくなって肌のハリや弾力が失われてしまいます。
不足しやすいミネラルを補給するには、魚介類に多く含まれていますので、魚や貝、海藻を意識して摂るようにしましょう。
・ビタミン不足
ビタミン不足によって、肌荒れが起こります。
肌に必要なビタミンは、ビタミンA、ビタミンB類、ビタミンCになります。
ビタミンAが不足するとカサカサ肌を起こします。
ビタミンB類が不足すると肌のひび割れやニキビを起こします。
ビタミンCが不足すると肌の老化や酸化を促進させます。
5.外部からの刺激
「顔を触る癖がある方」や「頰杖をつく方」、「冷たい風の吹く中を長時間歩く方」は知らないうちに肌に負担を与えています。
風邪をひいて何度も鼻をかんでいると赤くなったり、肌の皮がむけた経験はありますよね。
このような摩擦や寒暖差は外部からの刺激によって、皮膚にダメージを与えます。
6.花粉や大気汚染
花粉や大気汚染の影響で、かゆみや湿疹、赤みなどの肌荒れ症状を感じるケースが増加しています。
花粉症や大気汚染による肌荒れは、アレルギー反応によるものになります。
体内には、異物が侵入した時に、異物を外に出そうとする免疫機能が備わっています。
異物を感知すると皮膚の中になる肥満細胞が反応してかゆみをともなった様々な症状を起こした結果が肌荒れに繋がります。
7.間違ったスキンケア
・メイク汚れを落とすたびにゴシゴシ洗顔をしている。
・メイクがよく落ちるように、洗浄成分量がしっかりあるクレンジング剤を時間をかけて洗顔をしている。
・お風呂上がりに化粧水をつけたら、しっかりパッティングをしている。
これらのスキンケアは全て間違いになります。
1日に何度も洗顔したり、強すぎる洗浄成分のアイテムを使ったりしていると、肌に大きな負担をかけていることになります。
毎日、肌に刺激を与え続けていることになり、本来であればキレイな肌にしようとしていたはずなのに、反対に肌トラブルを自ら招いてしまっているのです。
肌に良かれと思って、ピーリングのしすぎや叩いたり、こすったりの刺激も、乾燥や湿疹が現れやすい間違ったスキンケアになります。
また、口コミやSNS(FacebookやInstagram)に流されて、自分の肌とは合わないスキンケア商品を使い続けることも、間違いになります。
8.ストレス
私たちは、仕事や家庭など何らかのストレスを抱えて生きています。
精神的にも肉体的にもストレスにさらされることが多く、ストレスが溜まっている時は「コルチゾール」というホルモンが分泌されています。
「コルチゾール」というホルモンが分泌していると、コラーゲンの生成が妨げられてしまうので、肌の調子が悪くなってしまいます。
その上、自律神経の乱れから血行不良を引き起こし、肌細胞
に栄養がいきわたらなくなったりします。
また、ストレスを受けていると体内に活性酸素を発生します。
活性酸素は肌細胞にダメージを与え、免疫力を低下させることから、本来の肌機能が働きづらくなり、肌荒れやニキビ・吹き出物ができやすくなります。
一見ストレスにならないような「会社での昇進」や「新居への引越し」、「海外旅行」など、心と頭では嬉しさや楽しみでいっぱいの中に、どこか緊張をしていたり、不安を抱いていたり、環境の変化に体が追いついていなかっりと、実は負担になっていることもあります。
9.乾燥
冷暖房や冬の冷たい乾いた空気にあたっていることで、肌からどんどん水分が奪われて乾いていきます。
肌に水分がなくなると、バリア機能が低下して、細菌やアレルゲンなどの異物が侵入しやすくなることで、肌トラブルが起きがちになります。
また、角質が厚くなってしまい、毛穴が詰まりやすくなることで、ニキビができやすくなったり、ヒリついたり、ゴワついたりという症状を起こします。
まとめ
肌荒れの9つの原因と症状についてお伝えしました。
あなたの肌荒れが、「どの原因から引き起こされているか?」を知っていただければと思います。
1つだけの原因だけでない場合もありますので、ご注意していただければと思います。
最後にもう一度、肌荒れの9つの原因と症状を整理します。
【出やすい症状】頰(ほお)・顎(アゴ)のニキビや吹き出物
【出やすい症状】(胃腸の不調)頰・おでこ・口周りのニキビや吹き出物
(肝臓の不調)かゆみ、赤み
【出やすい症状】赤み、腫れ、ヒリつく痛み
【出やすい症状】乾燥、ニキビ、毛穴の詰まり、ハリの低下、シミ
【出やすい症状】炎症、しわ
【出やすい症状】かゆみ、湿疹(しっしん)、赤み
【出やすい症状】乾燥、赤み、湿疹、ヒリつき
【出やすい症状】ニキビ、乾燥、湿疹
【出やすい症状】毛穴の詰まり、ヒリつき、ゴワつき
最後までお読みいただきありがとうございました!
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