このページは、「オルニチンは肝機能を高める効果があるのか?副作用はあるのか?」について、わかりやすく解説していきますので、参考にしてもらうためにお伝えしていきます。
オルニチンは、シジミや本しめじに多く含まれている有名な栄養成分になります。
肝臓は強い臓器で、体の中で一番大きく、8割切られても残りが通常の肝臓と同じ働きをするスーパー臓器と言われています。
肝臓は、解毒・代謝・消化液の生成など様々な働きをしています。
肝臓の機能が低下したら私たちの体は、老廃物など体内に不必要な物質を解毒することができずに、体内にアンモニアが多くなるなどして、様々な重篤な症状を引き起こします。
そこで、オルニチンが肝機能を高める効果があるといわれています。
では、「オルニチンは肝機能を高める効果があるのか?副作用はあるのか?」について詳しく解説していきます。
1.オルニチンは肝機能を高める効果があるのか?
オルニチンには、肝機能を高めてくれる作用があります。
肝機能というと、お酒を飲む人だけの問題のように感じられますが、そんなことはありません。
日本人の4人に1人は、肝臓に何らかの問題があるといわれてるほどで、肝機能の低下は誰にとってもみじかな問題なのです。
肝臓は、お酒に酔ってのみ消耗するのではありません。
・睡眠不足
・暴飲暴食
・ストレス
・食品添加物
・医薬品の摂取
これらの要因によっても、肝臓は大きな負担がかかります。
なぜなら、偏った食生活やお酒、煙草(タバコ)以外にも、大気汚染などによって、私たちの体に老廃物が溜まります。
老廃物を解毒するために日夜働いてくれている肝臓は、オーバーワークさせてしまうと肝機能が低下してしまいます。
疲れ切った肝臓の解毒作用を高めたいと考えている人は、オルニチンの摂取が有効的です。
オルニチンを摂取することで、肝機能が向上すると、肝臓から派生して様々な効果が期待できます。
例えば、エネルギー産生が効率良く行われるようになったり、活力がみなぎったり、疲労回復が早くなったり、ストレスが軽減するなどの効果につながります。
実際に、高齢者の方にオルニチンを摂取してもらう実験では、被験者のQOL(生活の質)が上がったという結果が得られたという報告もあります。
つまり、肝臓の元気が全身の健康状態に大きく関わっているといっても過言ではありません。
さらに、最近になって分かったことですが、オルニチンには美肌効果があるとい情報があります。
美肌効果も、オルニチンが肝機能を改善することが影響して受けられる恩恵だといえます。
肝臓と肌の状態は密接に関係しており、シミが増えると、肝臓の機能が低下しているサインだといわれるほどだからです。
さらに、肝臓の解毒作用が高まることで、疲労回復の向上にもつながります。
疲れやストレスが軽減されることで、肌への負担も少なくなり、肌質も改善されていくと考えられています。
2.肝機能が低下で引き起こる症状とは?
肝機能が低下することで、「どのような症状が起こるのか?」というと、エネルギー産生を行う肝臓に支障があり、肝臓がエネルギーを作りにくくなってしまうので、常に疲労感が付きまといます。
体の中に絶えず毒素や老廃物が巡り、腸の働きも鈍くなり疲労感はかなり強くなります。
老廃物が体外に排出されないので、常に頭が重く感じ代謝も落ちます。
「気分がすぐれない」や「気持ちが上がらない」など、うつ病のような状態になることもあります。
白目・皮膚が黄色くなる・首・胸の毛細血管が蜘蛛の巣のように浮き出たり、また男性でも胸が大きくなるなどの症状が現れる人もいます。
手のひらが赤くなったり、下肢が浮腫(むくみ)やすくなったり、体重が急に増加したり、二日酔いしやすくなったなどの症状が起きた場合は、肝機能の低下のサインになります。
・白目
・皮膚が黄色くなる
・首や胸の毛細血管が蜘蛛の巣のように浮き出る
・胸が大きくなる(男性の場合)
・手のひらが赤くなる
・下肢が浮腫(むくみ)やすくなる
・体重が急に増加する
・二日酔いしやすくなる
3.肝臓が「沈黙の臓器」といわれている理由
肝臓は、様々な原因で障害が起こると、肝臓の代謝にも障害を受けます。
しかし、肝臓は本来ある程度の障害を受けても、代償作用が働いて、元に戻ることができます。
肝臓は、ちょうどある弾力性をもつ物体が外力を受けて歪んでも、外力が除去されると元に戻ることに似ています。
しかし、肝臓の外力が一定の限度をこうえた場合には、回復しないのと同様に、肝臓の障害の強さが一定限度を超えると、いわゆる肝不全という状態に陥ります。
このような肝臓の性質を「肝臓の予備能」といわれています。
肝臓は予備能があるので、少々の障害では症状が現れません。
そのために肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれている理由です。
しかし、肝臓の障害が少しずつゆっくりと進行していても、自覚症状はありませんから、気がついたときには手遅れになることが多いので、注意が必要になります。
肝臓の予備能の一つに肝細胞は、再生能を持っています。
例えば、肝臓の1/3を切除しても、残っている肝臓の細胞が増殖して、1〜2ヶ月後には元の大きさに戻ります。
肝臓には、再性能があるので生体肝移植が可能になる理由でもあります。
4.オルニチンは肝臓の働きをサポートしてくれる強い味方!
オルニチンは、肝臓の働きをしっかりサポートしてくれる、肝臓にとって必要不可欠な成分です。
オルニチンを摂取することは、肝臓に無理をさせないためにも必要になります。
オルニチンを積極的に摂取することで、肝機能を高めて、大きな病気にならないように生活習慣の見直しと改善も大切になります。
オルニチンは、シジミや本しめじに多く含まれています。
昔からお酒の後には、シジミ汁を飲むと良いといいますが、シジミ汁に含まれているオルニチンの効果が、お酒で弱った肝臓をサポートする役割をしていたということです。
5.オルニチンを多く含んでいる食品(食材)
オルニチンが多く含まれている食品(食材)として、シジミなどの貝類・魚介類・キノコ類などがあげられます。
オルニチンが多く含まれている食品(食材)を紹介していきます。
(100g中のオルニチン含有量:オルニチン100g相当の量)
【シジミ】10.7〜15.3mg :約35個
【ヒラメ】0.6〜4.2mg :約1切れ
【キハダマグロ】1.9〜7.2mg:刺身7〜10切れ
【チーズ】0.8〜8.5mg:約5枚(スライスチーズ)
【えのき茸】14.0mg:約1.2袋
オルニチンといったら、シジミと答える方が多いと思いますが、キノコ類のオルニチン含有量もあなどれません。
オルニチンの含有量No.1の本しめじなら、シジミの10倍以上も含まれています。
(100g中のオルニチン含有量:シジミに換算した個数「シジミ1個あたり0.4mgで換算」)
【本しめじ】160mg:約400個
【ブナしめじ】140mg:約350個
【ブナピー】110mg:約275個
【霜降りひらたけ】50mg:約125個
【エリンギ】30mg:約75個
【えのき茸】14mg:約35個
【舞茸(マイタケ)】10mg:約25個
最近、コンビニやスーパーなどでよく見かけるのが、「シジミ◯◯個分のオルニチン入り!」などと表示されている加工食品です。
味噌汁やスープ類が多くありますが、インスタントラーメンにシジミが入っています。
(オルニチン含有量:単位「シジミ1個あたり0.4mgで換算」)
【キリン・ウコンとしじみ900個分のオルニチン】400mg:100ml入りビン
【マルコメ・貝だし液みそ】68mg:一杯あたり
【日清・香るしじみだし醤油ラーメン】30mg:1個
【トップバリュ・オルニチン入ウコン顆粒】50mg:1袋
【トップバリュ・しじみわかめスープ】37mg:一杯あたり
【ひかり味噌・元気プラスオルニチン入りおみそ汁】37mg:一杯あたり
【永谷園・しじみ70個分のちから】25mg:一杯あたり
【ヒゲタ・しじみ醤油】12mg:大さじ一杯(15ml)
【トーノー・オルニチン入さんぴん水】10mg:100mlあたり
6.オルニチンの1日の目安摂取量と上限摂取量はどのくらい?
【1日の目安摂取量】400mg〜1000mg
【1日の上限摂取量】10g以上
一般的に、オルニチンの1日の目安摂取量は400mg〜1000mg程度といわれています。
シジミに含まれているオルニチンの量は100g中に10.7〜15.3mg 、本しめじでも100g中に160mg程度ですので、オルニチンを多く含む食品(食材)を組み合わせても、普段の食事からの摂取では過剰になることがほとんどありません。
むしろ、食品(食材)から1日のオルニチン目安摂取量を満たす方が難しいです。
オルニチンの上限摂取量は、1日10g以上を摂取した際に、下痢や胃痛といった症状が現れたという報告があります。
1日10g以上を摂取すると下痢や胃痛といった症状から、オルニチンの過剰摂取で重篤な副作用の症状は起こりにくいもの、軽度の消化器官系炎症が引き起こる可能性があります。
7.オルチニンに副作用があるのか?
オルニチンは、そもそも体内で生成される成分であるので、外部からのオルニチンも問題なく体内で役立つとされています。
オルニチン自体に副作用の心配は、基本的にありませんが、過剰摂取による副作用が絶対にないとは言いきれません。
オルニチンは1日10g以上を過剰摂取してしまうと、胃痛や下痢などの症状が現れることがあります。
・胃痛
・下痢
8.安全規格を取得しているサプリメントを選び方
毎日サプリメントを摂取し続けるためにも、安全性がしっかり守られているサプリメントを選ぶことが大切になります。
衛生管理や安全管理がしっかりしていない会社のサプリメントを摂取したくありませんよね。
安全のお墨付きがあるサプリメントを確認するには、3つの安全基準があります。
(1)有機JAS認証
(2)GMP基準
(3)HACCP(ハサップ)
(1)有機JAS認証
有機JASマークは、農薬や化学肥料などの化学物質を使用していないので、自然界の力で生産された食品にのみ付けられます。
有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認定機関が検査して、認定された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。
(2)GMP基準
医薬品の製造には、適正・製造規範の略で「GMP(Good Manufacturing Practice)」という制度があります。
原材料の受け入れ・製造・出荷のすべての家庭において、製品が「安全」で「一定の品質」が保たれるようにするための製造工程管理基準のことになります。
(3)HACCP(ハサップ)
HACCPとは、食品の中に潜む危害要因を科学的に分析し、危害要因が除去、あるいは安全な範囲まで低減できる工程を常時管理して記録することになります。
継続的に安全確認をおこなう安全管理手法で極めて高い安全性を確保している証になります。
9.「オルニチンは肝機能を高める効果があるのか?副作用はあるのか?」まとめ
「オルニチンは肝機能を高める効果があるのか?副作用はあるのか?」について解説してきました。
最後におさらいとして、「オルニチンは肝機能を高める効果があるのか?副作用はあるのか?」に要点をまとめてみます。
■肝機能の低下する要因
・睡眠不足
・暴飲暴食
・ストレス
・食品添加物
・医薬品の摂取
■肝機能が低下で引き起こる症状とサインのまとめ
・白目
・皮膚が黄色くなる
・首や胸の毛細血管が蜘蛛の巣のように浮き出る
・胸が大きくなる(男性の場合)
・手のひらが赤くなる
・下肢が浮腫(むくみ)やすくなる
・体重が急に増加する
・二日酔いしやすくなる
■オルニチンは肝臓の働きをサポートしてくれる強い味方!
■オルニチンが多く含まれている食品(食材)
(100g中のオルニチン含有量:オルニチン100g相当の量)
【シジミ】10.7〜15.3mg :約35個
【ヒラメ】0.6〜4.2mg :約1切れ
【キハダマグロ】1.9〜7.2mg:刺身7〜10切れ
【チーズ】0.8〜8.5mg:約5枚(スライスチーズ)
【えのき茸】14.0mg:約1.2袋
■オルニチンの摂取量
【1日の目安摂取量】400mg〜1000mg
【1日の上限摂取量】10g以上
■オルニチン自体に副作用の心配は、基本的にありませんが、過剰摂取による副作用が絶対にないとは言いきれません!
■オルニチンの過剰摂取による副作用の症状
・胃痛
・下痢
■3つの安全基準
(1)有機JAS認証
(2)GMP基準
(3)HACCP(ハサップ)
最後までお読みいただきありがとうございました!
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