このページは、「ノコギリヤシは前立腺肥大症と前立腺癌(ガン)の解決に効果的なのか?副作用はあるのか?」について、わかりやすく解説していきますので、参考にしてもらうためにお伝えしていきます。
ノコギリヤシは、前立腺や尿のトラブル、抜け毛・薄毛・ハゲ、精力増強などのサプリメントに含まれている成分になります。
前立腺肥大症になってしまうと尿が出づらくなったり、残尿感があったりと悩み事が増えてしまいます。
一度、前立腺肥大症に悩んだことがある方ならわかると思いますが、排尿障害の感覚は、ゴール目前で力尽きてしまうのと同様にやりきれない感じです。
前立腺肥大症ではなくて前立腺癌(ガン)という恐ろしい病気を患ってしまう男性も年々増加しています。
前立腺肥大症と前立腺癌(ガン)の症状は、ノコギリヤシを摂取することで解決するのでしょうか?
また、ノコギリヤシは、前立腺肥大症と前立腺癌(ガン)の両方に効果的なのでしょうか?
では、これらの疑問を含めて「ノコギリヤシは前立腺肥大症と前立腺癌(ガン)の解決に効果的なのか?副作用はあるのか?」について詳しく解説していきます。
1.男性ならではの前立腺肥大症の悩みと原因とは?
前立腺肥大症は、膀胱の下にあり、尿道を囲んでいる前立腺と呼ばれるクルミほどの臓器が肥大してしまう病気になります。
前立腺肥大症の病気になってしまうと頻尿や残尿感、ひどい場合は尿が全然でなくなってしまう尿閉を起こしてしまい、排尿するときに辛い思いをして、頭を抱える人も多いとのことです。
最近では、前立腺肥大症の治療を受けている患者数が、年々増加傾向であり、厚生労働省の統計によると約40万人にものぼっています。
また、65歳以上の男性で前立腺肥大症の治療を受けている人は1000人に対して89人程度います。
100人に対して約9人と考えると、少なく思えいますが、10人に約1人の可能性で前立腺肥大症で悩んでいる男性がいることになります。
しかし、前立腺肥大症で治療を受けている人の数であるので、実際には治療を受けていない人で、前立腺肥大の軽度な人や前立腺肥大症の疑いがある人、重度な前立腺肥大症にも関わらず治療を受けていない人は含まれていません。
前立腺肥大症の治療を受けていない人を追加すると、もっと多くの男性が前立腺肥大症で悩んでいる可能性大といえます。
■そもそも前立腺肥大症の原因とは?
前立腺肥大症の原因は、これといった原因が明らかになっていなく、これが原因ではないかという要因として、男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼという酵素と結びつくことで、ジヒドロテストステロン(DHT)を生成量が増えることと考えられています。
テストステロンは、男性ホルモンの95%を占めるホルモンであり、骨や筋肉の強度を高めたり、性機能の発達保持などの様々な作用を持っています。
しかし、テストステロンは20代前半を絶頂に減少していきます。
テストステロンは、前立腺の機能を維持するために関わっているので、生成量が減少してしまうと、前立腺はよりテストステロンを欲しがるので、一生懸命吸収しようと働いてしまいます。
前立腺が、よりテストステロンを欲しがることで問題が発生します。
前立腺の中にある5αリダクターゼと呼ばれている酵素が、テストステロンと結合することで、ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれている男性ホルモンを生成してしまいます。
ジヒドロテストステロン(DHT)は、前立腺細胞を増殖させてしまうので、ジヒドロテストステロン(DHT)が生成されればされるだけ前立腺細胞も増殖して、前立腺肥大症となってしまいます。
2.死の危険もある前立腺癌(ガン)の原因とは?
癌(ガン)は、昔から私たちの体内で悪さをして死につながる病気です。
ただ、癌(ガン)細胞は、本来自分の細胞で、何かの原因によって、癌(ガン)細胞化してしまうことで、周囲にある正常な細胞を取り込み悪さをするようになります。
癌(ガン)が前立腺で起こることで、前立腺癌(ガン)と呼ばれて、国立がん研究センターの癌(ガン)罹患数予測によると、2017年度では前立腺癌(ガン)に罹る患者数は、男性の全癌(ガン)の中で、3番目に多い86,100人という報告があります。
前立腺癌(ガン)の罹患数が高いのですが、実は1970年代までは、年間2000人程度と少ない発症数でした。
しかし、2017年の前立腺癌(ガン)罹患数予測では、86,100人という43倍の変移を遂げています。
ちなみに、男性の癌(ガン)罹患数予測の1番目は胃癌(ガン)で、2番目が肺癌(ガン)になります。
■そもそも前立腺癌(ガン)の原因とは?
前立腺癌(ガン)の原因も前立腺肥大症と同様に、明らになっていないので、これが確実な原因と言い切ることができません。
しかし、癌(ガン)細胞ができる原因である遺伝子異常とされているので、前立腺癌(ガン)も同様に考えることができます。
遺伝子異常以外にも確定的ではありませんが、加齢による男性ホルモンの減少や、牛肉類・あん肝・油類・マーガリン・バターなどの脂肪分が高い食品(食材)を大量に摂取すると前立腺癌(ガン)になりやすという説もあります。
ただ、脂肪分が高い食品(食材)を大量に摂取することも推測の域を超えないので、今のところは遺伝による影響が大木と考えることが賢明といえます。
前立腺癌(ガン)になったことがある男性や、自分がなってしまうのではないかと不安な男性は、親族に前立腺癌(ガン)に罹ったことがある男性がいないか探してみると良いでしょう。
3.ノコギリヤシを摂取することで前立腺肥大症と前立腺癌(ガン)の解決に効果的なのか?
前立腺肥大症も前立腺癌(ガン)も原因が明確化されていない点と、男性ホルモンによる影響が関わっているのではないかという推察が共通しています。
では、「なぜノコギリヤシが前立腺肥大症と前立腺癌(ガン)の改善に効果が期待されているのか?」について解説していきます。
■ノコギリヤシの持つ効果とは?
ノコギリヤシは、北米南東部のヤシ科の植物(ハーブ)の一種で、45cm〜1mに広がるノコギリ状の特徴的な葉を持っています。
ノコギリヤシは、別名で「ノコギリパルメット」や「ソウパルメット」とも呼ばれていて、高さが2〜4m程度のやしの中では小さい方です。
ノコギリヤシが持つ効果は、5αリダクターゼに結合して、男性ホルモンであるテストステロンとの結合を阻害する作用があります。
テストステロンと5αリダクターゼの結合が阻害されることで、前立腺細胞を増殖させてしまうジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制することができるので、前立腺肥大症の男性にとって優れた成分を持っているのがノコギリヤシになります。
■ノコギリヤシは前立腺癌(ガン)に効果なし!
前立腺癌(ガン)は癌(ガン)細胞が増殖してしまうことによって、最終的に私たちを死に至らしめてしまう最も恐ろしい病気です。
ノコギリヤシを摂取しても、前立腺にある癌(ガン)細胞を抑制する効果は期待できません。
もし、ノコギリヤシで癌(ガン)細胞を抑制できるならば、抗がん剤としてもっと重宝されていますし、誰もがノコギリヤシが癌(ガン)に効果があるとて知っているはずです。
つまり、「ノコギリヤシの作用には前立腺癌(ガン)には効果が期待できません!」ということです。
■ノコギリヤシは前立腺肥大症に効果的!
前立腺が肥大してしまう要因の一つに、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成があります。
つまり、「ノコギリヤシの作用には前立腺を肥大してしまうジヒドロテストステロン(DHT)を抑制する効果が期待できる!」ということです。
ノコギリヤシを活用して症状を解決してくれる効果は、前立腺癌(ガン)ではなくて前立腺肥大症に対して効果的です。
4.ノコギリヤシに副作用はあるのか?
ノコギリヤシ自体に副作用の心配は、基本的にありませんが、過剰摂取による副作用が絶対にないとは言いきれません。
(1)血圧の低下
(2)脱毛
(1)血圧の低下
ノコギリヤシの過剰摂取によって、低血圧を引き起こす可能性があります。
普段から低血圧に悩んでいる人は、過剰摂取しないように特に注意しましょう。
(2)脱毛
ノコギリヤシの育毛効果によって初期脱毛という症状が現れる可能性があります。
初期脱毛とは、育毛効果により新しい毛が生えてくることで、古い毛が抜けることです。
毛が抜けるので、薄毛やハゲになるのではないかと心配することも多いですが、あくまでも新鮮な髪の毛が生えてきている証拠なので、副作用とも言えませんし心配する必要もありません。
5.ノコギリヤシの目安摂取量と上限摂取量はどのくらい?
【1日の目安摂取量】320mg
【1日の上限摂取量】400mg
日本では、ノコギリヤシの摂取量は決められていません。
しかし、欧州の前立腺に対する効果を測定した臨床試験では、ノコギリヤシの1日あたりの目安摂取量320mgになります。
また、欧州では、ノコギリヤシは医薬品として使われているので、安全な摂取量が320mgと言えます。
ノコギリヤシの上限摂取量になりますが、男性型脱毛症(AGA)の男性が1日あたり400mgを摂取して、効果が得られたとする論文もあります。
このことから、ノコギリヤシの上限摂取量は1日400mgとするのが妥当といえます。
6.安全規格を取得しているサプリメントを選び方
毎日サプリメントを摂取し続けるためにも、安全性がしっかり守られているサプリメントを選ぶことが大切になります。
衛生管理や安全管理がしっかりしていない会社のサプリメントを摂取したくありませんよね。
安全のお墨付きがあるサプリメントを確認するには、3つの安全基準があります。
(1)有機JAS認証
(2)GMP基準
(3)HACCP(ハサップ)
(1)有機JAS認証
有機JASマークは、農薬や化学肥料などの化学物質を使用していないので、自然界の力で生産された食品にのみ付けられます。
有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認定機関が検査して、認定された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。
(2)GMP基準
医薬品の製造には、適正・製造規範の略で「GMP(Good Manufacturing Practice)」という制度があります。
原材料の受け入れ・製造・出荷のすべての家庭において、製品が「安全」で「一定の品質」が保たれるようにするための製造工程管理基準のことになります。
(3)HACCP(ハサップ)
HACCPとは、食品の中に潜む危害要因を科学的に分析し、危害要因が除去、あるいは安全な範囲まで低減できる工程を常時管理して記録することになります。
継続的に安全確認をおこなう安全管理手法で極めて高い安全性を確保している証になります。
>>>「前立腺肥大・頻尿・残尿感に効果があるノコギリヤシのサプリメント比較ランキング」
7.「ノコギリヤシは前立腺肥大症と前立腺癌(ガン)の解決に効果的なのか?副作用はあるのか?」まとめ
「ノコギリヤシは前立腺肥大症と前立腺癌(ガン)の解決に効果的なのか?副作用はあるのか?」について解説してきました。
最後におさらいとして、「ノコギリヤシは前立腺肥大症と前立腺癌(ガン)の解決に効果的なのか?副作用はあるのか?」に要点をまとめてみます。
■ノコギリヤシは前立腺癌(ガン)に効果なし!
■ノコギリヤシの副作用の症状
(1)血圧の低下
(2)脱毛
■ノコギリヤシの摂取量
【1日の目安摂取量】320mg
【1日の上限摂取量】400mg
■3つの安全基準
(1)有機JAS認証
(2)GMP基準
(3)HACCP(ハサップ)
最後までお読みいただきありがとうございました!
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