このページは、「ノコギリヤシで頻尿の改善に効果がないのか?副作用はあるのか?」について、わかりやすく解説していきますので、参考にしてもらうためにお伝えしていきます。
ノコギリヤシは、前立腺や尿のトラブル、抜け毛・薄毛・ハゲ、精力増強などのサプリメントに含まれている成分になります。
年齢を重ねることで、男性の多い悩みとして、尿トラブルがあります。
・日中も尿意を感じて何度もトイレを往復してしまう!
・尿漏れや尿のキレが気になる!
これらの尿トラブルによって、外出していても常にトイレを意識して探してしまうという悩みを抱えてしまいます。
特に、50代以降になると排尿に関して、違和感を覚えることが増えてくるのですが、改善をするために使われることが多いのが「ノコギリヤシ」になります。
しかし、ノコギリヤシを摂取しても頻尿が治らないという方も中には多くいます。
なぜ、ノコギリヤシを摂取しても頻尿の効果が期待できないのには、きちんとした理由があります。
では、この疑問を含めて「ノコギリヤシで頻尿の改善に効果がないのか?副作用はあるのか?」について詳しく解説していきます。
1.ノコギリヤシで頻尿の改善に効果がないのか?
ノコギリヤシを摂取しても、頻尿の改善に効果がない原因には、主に3つあります。
(1)頻尿の原因が前立腺肥大ではない
(2)ノコギリヤシを摂取し始めてから日が浅い
(3)症状が重症化している
(1)頻尿の原因が前立腺肥大ではない
ノコギリヤシを摂取していても頻尿を抑制することができない原因の一つとして、前立腺肥大が原因によって起こる頻尿ではないということがあります。
ノコギリヤシの作用は、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制することなので、前立腺が肥大することによって起こる頻尿でない以上、ノコギリヤシをどんなに摂取しても意味はありません。
■前立腺肥大症以外の原因には病気が潜んでいる可能性がある
前立腺肥大症以外に考えらえる頻尿として、膀胱炎や過活動膀胱があります。
膀胱炎は、大腸菌などの細菌が膀胱粘膜で炎症することによって起こります。
過活動膀胱は、神経トラブルや前立腺肥大と併発して起こる病気になります。
膀胱炎や過活動膀胱は、比較的軽度の病気に分類される場合をはじめ、膀胱癌(ガン)、糖尿病、パーキンソン病など、重度の病気でも頻尿の症状が現れてしまいます。
ノコギリヤシを摂取し続けても中々治らず、一度検査をしてみたら糖尿病だったといった場合も中にはあります。
頻尿の状態を注意して観察していかなくてはならないということを覚えておきましょう。
(2)ノコギリヤシを摂取し始めてから日が浅い
ノコギリヤシを摂取してから日が経っていなくて、効果が発揮されてるまでに至っていないということがあります。
ノコギリヤシの作用上、体内のホルモンに影響を与えてしまいますが、ホルモンバランスは常に絶妙なバランスを保っています。
そこで、ノコギリヤシの作用によって、ジヒドロテストステロン(DHT)を抑制したとしても、ホルモンバランスを調整のために、またジヒドロテストステロン(DHT)が補填されるといったような仕組みができています。
そのため、ノコギリヤシを長期間継続して摂取し続けていくことで、徐々にジヒドロテストステロン(DHT)の分泌量を減らしていくことを考えなければなりません。
ノコギリヤシを摂取して1週間や1ヶ月では、効果を早く実感したいのであれば、ノコギリヤシは向いていないといえます。
もし、ノコギリヤシの効果が現れているかどうかを確かめる場合は、最低でも3ヶ月以上摂取し続ける必要があります。
(3)症状が重症化している
ノコギリヤシは、あくまで健康補助という立ち位置で、体をサポートしてくれるものと考えて摂取しましょう。
前立腺肥大症を抑制するといっても、症状が重症化しいる状態であれば、ノコギリヤシではカバーすることができなくなります。
また、前立腺肥大が重症化してしまっているのであれば、頻尿だけではなく尿を排出しようとしても出てこないという尿閉の症状も出てきます。
病気の重症化の場合は、泌尿器科で診断してもらい、より効果の強い薬を処方してもらうか、手術によって肥大した前立腺を摘出するという方法を用いるほうが適切な場合もあります。
2.ノコギリヤシが頻尿に効果があるメカニズム
ノコギリヤシは、日本ではサプリメントやお茶で販売されていることが多く、頻尿の改善に期待できる成分として、また古くから滋養強壮として用いられてきました。
どのようなメカニズムによって頻尿に効果があるかというと、5αリダクターゼとの呼ばれる酵素と結合することによって、ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンの生成を抑制することができる仕組みです。
ジヒドロテストステロン(DHT)が作られるためには、必ず男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼとの結合が必要なので、結合が必要なので、結合損害をすることで生成量が減少していきます。
頻尿の原因の一つとして、前立腺肥大によって尿道や膀胱が圧迫されてしまい、頻尿に尿意を感じてトイレに何度も通うようになることがあげられます。
ジヒドロテストステロン(DHT)は、前立腺細胞を増殖させてしまうので、ノコギリヤシを摂取してジヒドロテストステロン(DHT)の生成量を抑制することにより、前立腺肥大を防ぎ、頻尿症状を改善させることができます。
3.ノコギリヤシに副作用はあるのか?
ノコギリヤシ自体に副作用の心配は、基本的にありませんが、過剰摂取による副作用が絶対にないとは言いきれません。
(1)血圧の低下
(2)脱毛
(1)血圧の低下
ノコギリヤシの過剰摂取によって、低血圧を引き起こす可能性があります。
普段から低血圧に悩んでいる人は、過剰摂取しないように特に注意しましょう。
(2)脱毛
ノコギリヤシの育毛効果によって初期脱毛という症状が現れる可能性があります。
初期脱毛とは、育毛効果により新しい毛が生えてくることで、古い毛が抜けることです。
毛が抜けるので、薄毛やハゲになるのではないかと心配することも多いですが、あくまでも新鮮な髪の毛が生えてきている証拠なので、副作用とも言えませんし心配する必要もありません。
4.ノコギリヤシの目安摂取量と上限摂取量はどのくらい?
【1日の目安摂取量】320mg
【1日の上限摂取量】400mg
日本では、ノコギリヤシの摂取量は決められていません。
しかし、欧州の前立腺に対する効果を測定した臨床試験では、ノコギリヤシの1日あたりの目安摂取量320mgになります。
また、欧州では、ノコギリヤシは医薬品として使われているので、安全な摂取量が320mgと言えます。
ノコギリヤシの上限摂取量になりますが、男性型脱毛症(AGA)の男性が1日あたり400mgを摂取して、効果が得られたとする論文もあります。
このことから、ノコギリヤシの上限摂取量は1日400mgとするのが妥当といえます。
5.ノコギリヤシの効果的な摂取方法
日本では、ノコギリヤシのままで摂取することはできません。
ノコギリヤシを摂取するには、サプリメントから摂取するしかありません。
・尿トラブル向けにノコギリヤシのサプリメントが販売されています。
ノコギリヤシサプリメントとして販売されている商品は、基本的に前立腺や尿トラブルに不安を抱えている方向けに販売されています。
頻尿などで悩んでいる方には、ノコギリヤシサプリメントは良いでしょう。
6.安全規格を取得しているサプリメントを選び方
毎日サプリメントを摂取し続けるためにも、安全性がしっかり守られているサプリメントを選ぶことが大切になります。
衛生管理や安全管理がしっかりしていない会社のサプリメントを摂取したくありませんよね。
安全のお墨付きがあるサプリメントを確認するには、3つの安全基準があります。
(1)有機JAS認証
(2)GMP基準
(3)HACCP(ハサップ)
(1)有機JAS認証
有機JASマークは、農薬や化学肥料などの化学物質を使用していないので、自然界の力で生産された食品にのみ付けられます。
有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認定機関が検査して、認定された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。
(2)GMP基準
医薬品の製造には、適正・製造規範の略で「GMP(Good Manufacturing Practice)」という制度があります。
原材料の受け入れ・製造・出荷のすべての家庭において、製品が「安全」で「一定の品質」が保たれるようにするための製造工程管理基準のことになります。
(3)HACCP(ハサップ)
HACCPとは、食品の中に潜む危害要因を科学的に分析し、危害要因が除去、あるいは安全な範囲まで低減できる工程を常時管理して記録することになります。
継続的に安全確認をおこなう安全管理手法で極めて高い安全性を確保している証になります。
>>>「前立腺肥大・頻尿・残尿感に効果があるノコギリヤシのサプリメント比較ランキング」
7.「ノコギリヤシで頻尿の改善に効果がないのか?副作用はあるのか?」まとめ
「ノコギリヤシで頻尿の改善に効果がないのか?副作用はあるのか?」について解説してきました。
最後におさらいとして、「ノコギリヤシで頻尿の改善に効果がないのか?副作用はあるのか?」に要点をまとめてみます。
(1)頻尿の原因が前立腺肥大ではない
(2)ノコギリヤシを摂取し始めてから日が浅い
(3)症状が重症化している
■ノコギリヤシの副作用の症状
(1)血圧の低下
(2)脱毛
■ノコギリヤシの摂取量
【1日の目安摂取量】320mg
【1日の上限摂取量】400mg
■ノコギリヤシの尿トラブル向けのサプリメントのポイント
・尿トラブル向けにノコギリヤシのサプリメントが販売されています。
■3つの安全基準
(1)有機JAS認証
(2)GMP基準
(3)HACCP(ハサップ)
最後までお読みいただきありがとうございました!
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