このページは、「ルテインを摂取しても効果がない理由?吸収量と摂取時間の見直しと改善!」について、わかりやすく解説していきますので、参考にしてもらうためにお伝えしていきます。
ルテインは、加齢黄斑変性症や白内障、ぶどう膜炎などの眼病予防や瞳の健康維持に役立つ成分です。
しかし、ルテインの摂取方法によっては、ルテインの効果を十分に発揮することができない場合があります。
ルテインの効果が思ったように現れない理由はなぜでしょうか?
では、「ルテインを摂取しても効果がない理由?吸収量と摂取時間の見直しと改善!」について詳しく解説していきます。
1.ルテイン本来の効果とは?
ルテインは、瞳の中の網膜の中央部に位置する黄斑という組織に多く存在する黄色の天然色素です。
ルテインには、強い抗酸化作用を持っていて、瞳の健康を寄与しています。
ルテインには、ブルーライトや紫外線などの有害な光から目を守る働きや、黄斑部にダメージを与える活性酸素の攻撃から目を守ってくれる働きがあります。
ルテインは、もともと黄斑部に存在する物質になりますが、体内で作り出すことができません。
だから、ルテインを食品(食材)から摂取していないと、どんどん身体からルテインが失われてしまいます。
そのため、加齢黄斑変性症や白内障などの眼病予防や瞳の健康を守るためには、ルテインを摂取することが必要になります。
ルテインを十分に摂取することで、眼病を予防する効果が期待できるという研究結果もあります。
2.ルテインには2種類あり、ルテインの種類で吸収量が異なる!
ルテインが瞳の健康に寄与していることをなんとなくわかっていただけたかと思います。
また、サプリメントでルテインを摂取しようという気になった方もいるかと思います。
ルテインをサプリメントから摂取する際に、気をつけて欲しいことがあります。
ルテインには、2種類あります。
(1)フリー体ルテイン
(2)エステル体ルテイン(ルテインエステル)
2種類のルテインについて、把握しておくことがサプリメントを摂取する際に、とても役立ちます。
(1)フリー体ルテイン
一つ目のルテインは、フリー体ルテインといもので、体内に存在するものと同様に精製されたルテインになります。
フリー体ルテインは、摂取した後、形を変えずにそのまま体内へ吸収されます。
純度の高いルテインは、顕微鏡で見ると結晶が見えます。
フリー体ルテインを使ったサプリメントなら、体に吸収されやすい特徴があります。
(2)エステル体ルテイン(ルテインエステル)
二つ目のルテインは、エステル体ルテイン(ルテインエステル)と呼ばれています。
エステル体ルテイン(ルテインエステル)は、フリー体ルテインに脂肪酸が結合されたもので、精製されていないルテインのことになります。
精製という工程を経ていないので、安価に使用することができますが、体内には吸収されにくい特徴があります。
エステル体ルテイン(ルテインエステル)を体内に吸収するためには、体内の消化酵素の力を使ってエステル体ルテイン(ルテインエステル)から脂肪酸を分離させて、フリー体ルテインの形にしないといけません。
ルテインは、1日に6mg〜10mgを摂取する必要があるといわれていますが、サプリメントに使用されているルテインがエステル体ルテイン(ルテインエステル)だった場合は、エステル体ルテイン(ルテインエステル)の全てが体内に吸収されるわけではありません。
そのため、例えば6mgのルテイン配合と書かれているサプリメントを摂取しても、実際に体内に吸収される量は6mgに足りなくなり、ルテインの効果を十分に得ることができなくなります。
サプリメントでルテインを摂取する場合は、「フリー体ルテインを使ったものか?」「エステル体ルテイン(ルテインエステル)を使ったものか?」を調べる必要があります。
3.ルテインを効率的に摂取する時間
2種類のルテインについて、吸収量について把握していただいた上で、効率的にルテインを摂取する時間を知っておくことが大切になります。
ルテインは、脂溶性の栄養素であることです。
脂溶性は、水に溶けにくく、油に溶けやすい性質を持っているということです。
ただ水でサプリメントを飲んだだけでは、体内への吸収率は上がりません。
油と一緒に摂取することで、ルテインの吸収率を高めることができます。
例えば、ルテインを多く含んでいるほうれん草でも、おひたしにするよりは油で炒めた方が効果的にルテインを摂取できます。
ただ、サプリメントを摂取するときに油で飲むようにすると良いといっているわけではありません。
ルテインのサプリメントは、食事後に摂取すると効果的です。
食事の際には、多少なりとも油を使った食品(食材)を食べることからです。
油を使った食事の後に、ルテイン配合のサプリメントを摂取することが効果的です。
朝食ならトーストにバターを塗って食べたりすると思います。
その他の食事でも油を使った食品(食材)を食べた後に、ルテイン配合のサプリメントを摂取すると良いでしょう。
そのため、夏バテだからざる蕎麦やソーメンだけの食事の後では、ルテイン配合のサプリメントを摂取してもあまり効果がありません。
ルテインを十分に体内に吸収するためには、油を使った食事の後に、ルテイン配合のサプリメンを摂取するのが効率的です。
4.安全規格を取得しているサプリメントを選び方
毎日サプリメントを摂取し続けるためにも、安全性がしっかり守られているサプリメントを選ぶことが大切になります。
衛生管理や安全管理がしっかりしていない会社のサプリメントを摂取したくありませんよね。
安全のお墨付きがあるサプリメントを確認するには、3つの安全基準があります。
(1)有機JAS認証
(2)GMP基準
(3)HACCP(ハサップ)
(1)有機JAS認証
有機JASマークは、農薬や化学肥料などの化学物質を使用していないので、自然界の力で生産された食品にのみ付けられます。
有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認定機関が検査して、認定された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。
(2)GMP基準
医薬品の製造には、適正・製造規範の略で「GMP(Good Manufacturing Practice)」という制度があります。
原材料の受け入れ・製造・出荷のすべての家庭において、製品が「安全」で「一定の品質」が保たれるようにするための製造工程管理基準のことになります。
(3)HACCP(ハサップ)
HACCPとは、食品の中に潜む危害要因を科学的に分析し、危害要因が除去、あるいは安全な範囲まで低減できる工程を常時管理して記録することになります。
継続的に安全確認をおこなう安全管理手法で極めて高い安全性を確保している証になります。
5.「ルテインを摂取しても効果がない理由?吸収量と摂取時間の見直しと改善!」まとめ
「ルテインを摂取しても効果がない理由?吸収量と摂取時間の見直しと改善!」について解説してきました。
最後におさらいとして、「ルテインを摂取しても効果がない理由?吸収量と摂取時間の見直しと改善!」に要点をまとめてみます。
■2種類のルテインは吸収量が異なる
(1)フリー体ルテイン:体に吸収されやすい!
(2)エステル体ルテイン(ルテインエステル):体に吸収されにくい!
■ルテインを効率的に摂取する時間は油を使った食事の後が効果的!
■3つの安全基準
(1)有機JAS認証
(2)GMP基準
(3)HACCP(ハサップ)
最後までお読みいただきありがとうございました!
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