このページは、「遠視の症状・原因から検査・治療方法・予防対策まで徹底解説!」について、わかりやすく解説していきますので、参考にしてもらうためにお伝えしていきます。
遠視は、遠くのモノ、近くのモノに限らず焦点が合わない状態を指します。
特に、近くのモノは焦点が合わせられないので、モノがぼやけて見えたりします。
さらに、遠くのモノでも焦点は合っていないので、ピント調節力を働かせる必要があるので、遠視の場合には、目の疲れが溜まりやすく疲れ目や眼精疲労の原因になりやすいです。
では、「遠視の症状・原因から検査・治療方法・予防対策まで徹底解説!」について詳しく解説していきます。
1.そもそも遠視とは?
遠視とは、本来目から入ってきた光が角膜や水晶体の屈折力によって屈折されて、網膜に焦点が結ばれるはずが、何らかの原因によって、光の焦点が網膜よりも後ろにピントがズレている目の状態をいいます。
そのため、近くのモノが見えにくいような症状が現れます。
遠視は、近視や乱視と同じ屈折異常の一つで、よく近視と遠視の関係性は、「近視は遠くが見えにくいけど近くは見えやすい」「遠視は近くが見えにくいけど遠くは見えやすい」というように誤解されることが多いのですが、実は遠視は近くのモノ、遠くのモノに限らずモノが見えにくいです。
遠視は、水晶体の屈折力を調節していない状態で、遠くを眺めるだけでもピントが合っていません。
調節力を使わない状態で、網膜の後ろにピントがズレてしまっているので、遠くのモノを見る際にもピント調節力を働かせる必要があります。
さらに、近くのモノになると、より強いピント調節力が必要になります。
遠視は、遠くよりも近くのモノの方が見るのにピント調節力が必要になるので、近くの方が見えにくいという特徴がありますが、決して遠くが見やすいという意味ではありません。
近くだけではなく遠くも調節力をわざわざ働かせる必要があり、近い・遠いに限らずモノを見るときに焦点が合わないので、遠くも近くもモノが見えにくいです。
2.遠視の症状とは?
遠視の症状は、遠くのモノも近くのモノもぼやけて見えます。
軽度の遠視には、遠くのモノはよく見えることがあり、近くのモノだけがぼやけて見えるようなこともあります。
しかし、遠視は、基本的に遠くのモノを見る場合でも、網膜の後ろに焦点がずれてしまっている状態なので、近くのモノに限らず遠くのモノもぼやけて見えづらいです。
年齢が若い時期は、遠視であることに気づかないことが多いです。
なぜなら、年齢が若い時期は、ピント調節力が高いからです。
いくら網膜の後ろに焦点がズレていてもピント調節力で水晶体を熱くさせて、光の屈折力を強くすれば焦点が網膜に合うので、遠くや近くのモノでもぼやけずに見えるようになります。
そのため、ピント調節力が、まだ強い若い時期は自分が遠視であることに気づかないまま年齢を重ねてしまって、ピント調節力が低下してから遠視であることに気づくことも多いです。
また、遠視の特徴的な症状は、眼精疲労になります。
遠視は、正常な正視に比べて目が疲れやすくなります。
なぜなら、正視の人は、遠くを見ることで目を休ませることができます。
遠くを見るときは、ピント調節力を働かせる必要がないので、ピント調節をになっている毛様体筋がリラックスさせることができます。
一方、遠視は、近くのモノだけではなくて、遠くのモノを見る際にも光を屈折させて、網膜にピントを合わせてあげる調節力を働かせる必要があるので、普通の人よりも目が疲れやすくなります。
近くだけではなく遠くを見るの際にも目に負担がかかるので、疲れ目や眼精疲労になりやすく、目の痛みや目のかすみ、目がショボショボしたり、肩こり、頭痛といった症状が現れやすくなります。
3.遠視の原因とは?
遠視の原因は、主に遺伝的要因があげられます。
遠視は、網膜の後ろに焦点がズレてしまうことが原因で、遠視を引き起こすのは眼軸(眼球の奥行の広さ)の短さと屈折力の弱さです。
眼軸の短さと屈折力の弱さは、遺伝や体質によるものなので、遠視は先天的な症状と考えられています。
ただ、年齢を重ねてから遠視に悩むようになる人がいるので、加齢が遠視の原因と思っている人もいます。
しかし、年齢を重ねてから遠視の症状が現れたときは、単純に年齢を取ってから遠視であることに気づいただけです。
遠視は、年齢が若い時期は強いピント調節機能により、隠れてしまって気づきにくいので、ピント調節力が衰えてくる頃に遠視に気づくことが多いのです。
また、遠視は子供に多く見られます。
子供は成長段階にあり、眼軸の長さが短いことが原因です。
眼軸が短いと、角膜や水晶体から網膜までの距離が短いので、必然的に光の焦点が網膜の後ろにズレてしまいます。
子供の遠視は、成長していくうちに眼軸が長くなっていくことで、解消されていくことがほとんどです。
4.遠視の検査とは?
遠視の検査は、ピントの調節機能を使わない状態にしてから屈折検査を行います。
ピント調節をしない状態で、焦点を合わせる機能の異常を測定する屈折検査を行うことで、屈折異常である遠視を特定することができます。
屈折検査は、自覚的屈折検査である一般的な視力検査が行われることもあれば、より精密に屈折力を測定することができる他覚的屈折検査が行われる場合もあります。
また、ピント調節機能を使わないようにするために、屈折検査前に調節麻痺剤を点眼したり、プラスのレンズを一定時間装着してもらうことで、一時的に近視状態にして、調節力の介入を防ぐことが行われます。
子供には、雲霧法(うんむほう)で完全に調節力を取ることはできないので、調節麻痺剤の点眼が行われます。
また、より正確に屈折力を図るためには、雲霧法(うんむほう)よりも調節麻痺剤の点眼が行われます。
5.遠視の治療方法とは?
遠視の治療方法は、主にメガネやコンタクトレンズによって、遠視の矯正を行うのが一般的です、凸レンズのメガネやコンタクトレンズが使用されます。
遠視は、軽度から重度の症状まであり、軽度の遠視には日常生活に支障が現れないケースもあります。
日常生活に支障が現れない軽度の遠視には、遠視の矯正を行わない場合もあります。
ただ、軽度の遠視であっても目に負担がかかってくるため疲れ目や眼精疲労を引き起こす原因となりえます。
遠視の矯正メガネやコンタクトレンズは、遠視による目の負担を軽減してくれるので、遠視が原因による疲れ目や眼精疲労による目の不快な症状や頭痛、肩こりなどを解消させることにもつながります。
そのため、軽度であっても矯正する方が良いこともあります。
子供の遠視であっても、成長するにつれて眼軸が伸びて遠視が解消されることもあります。
しかし、重度の遠視には、目が内側によってくる内斜視(ないしゃし)や視力発達が妨げらる弱視といった疾患を引き起こす恐れがあります。
そのため、強い遠視の場合は、子供でも遠視矯正治療を受ける必要があります。
遠視が気になった方は、ますは病院(眼科クリニック)で診察を受けるようにしましょう。
面倒がらず、しっかり自分の目の状態を確認することが大切です。
(1)病院(眼科クリニック)で診察を受ける
(2)メガネやコンタクトレンズで矯正する
6.遠視の予防対策に効果的なサプリメントの選び方
遠視の症状の改善や予防対策に、サプリメントを活用することも効果的です。
遠視の進行をくい止めたり、症状を和らげたり、遠視による眼精疲労を軽減したりする効果が期待できます。
遠視の進行をくい止めたり、症状を和らげるのに効果的な栄養素の中でも、代表的なアントシアニン・ルテイン・アスタキサンチンなどがあります。
遠視にも効果的なサプリメントには、アントシアニン・ルテイン・アスタキサンチンが配合されているサプリメントを選ぶと良いでしょう。
また、アントシアニン・ルテイン・アスタキサンチン以外にも、目の健康に優れた成分もあるので、一緒に摂取することで、相乗効果を得ることができます。
>>>関連記事「ブルーベリーに含まれているアントシアニンはどんな効果があるのか? 」
>>>関連記事「ルテインがどんな効果・効能をもたらすのか?副作用はあるのか?」
■目の健康に良い成分と該当する成分
目の健康に良い成分と該当する成分をまとめると、下記の表になります。
目の健康に良い成分 | 該当する成分 |
抗酸化力の高い成分 | ルテイン、アントシアニン(ポリフェノール)、アスタキサンチン、ビタミンC、ビタミンE |
見た光を視神経に伝える成分 | ブルーベリー、ビルベリー、マキベリー、ミネラル、亜鉛 |
目の周りの筋肉の疲労を和らげる成分 | ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、マキベリー、クロセチン、葉酸、β-カロテン |
紫外線・ブルーライトなどの有害な光から守る成分 | ルテイン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン |
目の血行を改善する成分 | DHA、EPA、ビタミンE、クロセチン |
目の老化防止する成分 | アスタキサンチン、ビタミンC、コエンザイムQ10、マキベリー、 |
7.安全規格を取得しているサプリメントを選び方
毎日サプリメントを摂取し続けるためにも、安全性がしっかり守られているサプリメントを選ぶことが大切になります。
衛生管理や安全管理がしっかりしていない会社のサプリメントを摂取したくありませんよね。
安全のお墨付きがあるサプリメントを確認するには、3つの安全基準があります。
(1)有機JAS認証
(2)GMP基準
(3)HACCP(ハサップ)
(1)有機JAS認証
有機JASマークは、農薬や化学肥料などの化学物質を使用していないので、自然界の力で生産された食品にのみ付けられます。
有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認定機関が検査して、認定された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。
(2)GMP基準
医薬品の製造には、適正・製造規範の略で「GMP(Good Manufacturing Practice)」という制度があります。
原材料の受け入れ・製造・出荷のすべての家庭において、製品が「安全」で「一定の品質」が保たれるようにするための製造工程管理基準のことになります。
(3)HACCP(ハサップ)
HACCPとは、食品の中に潜む危害要因を科学的に分析し、危害要因が除去、あるいは安全な範囲まで低減できる工程を常時管理して記録することになります。
継続的に安全確認をおこなう安全管理手法で極めて高い安全性を確保している証になります。
8.「遠視の症状・原因から検査・治療方法・予防対策まで徹底解説! 」まとめ
「遠視の症状・原因から検査・治療方法・予防対策まで徹底解説! 」について解説してきました。
最後におさらいとして、「遠視の症状・原因から検査・治療方法・予防対策まで徹底解説! 」に要点をまとめてみます。
■遠視の原因は主に遺伝的要因があげられる!
■遠視の検査は、ピントの調節機能を使わない状態にしてから屈折検査を行う!
■遠視の治療方法のポイント
(1)病院(眼科クリニック)で診察を受ける
(2)メガネやコンタクトレンズで矯正する
■遠視に良い成分はアントシアニン・ルテイン・アスタキサンチン!
■目の健康に良い成分と該当する成分
目の健康に良い成分 | 該当する成分 |
抗酸化力の高い成分 | ルテイン、アントシアニン(ポリフェノール)、アスタキサンチン、ビタミンC、ビタミンE |
見た光を視神経に伝える成分 | ブルーベリー、ビルベリー、マキベリー、ミネラル、亜鉛 |
目の周りの筋肉の疲労を和らげる成分 | ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、マキベリー、クロセチン、葉酸、β-カロテン |
紫外線・ブルーライトなどの有害な光から守る成分 | ルテイン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン |
目の血行を改善する成分 | DHA、EPA、ビタミンE、クロセチン |
目の老化防止する成分 | アスタキサンチン、ビタミンC、コエンザイムQ10、マキベリー、 |
■3つの安全基準
(1)有機JAS認証
(2)GMP基準
(3)HACCP(ハサップ)
最後までお読みいただきありがとうございました!
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